留置権と質権の共通点

(1)留置権と質権は同じ担保物権であり、

(2)留置権と質権の客体はいずれも債務者または第三者の動産である。

(3)留置権と質権担保の範囲は、主債権及び利息、違約金、損害賠償金、保管費用及び実施費用である。

(4)留置権者と質権者はいずれも善良な管理者の責任感をもって留置物または質物を保管し、責任感を尽くしていないため留置物または質物の毀損、滅失を行った場合、留置権者または質権者は賠償責任を負わなければならない。

(5)留置権者又は質権者は、留置物又は質物の果実を収受する権利を有する。

(6)留置権と質権はそれぞれ担保する債権と同時に存在し、債権消滅し、

（7）債権者は債務者が交付した動産を占有し、債務者が当該動産を処分する権利がないことを知らず、債権者は依然として当該動産に対する留置権または質権を取得する。

（8）留置物または質物が割引または競売、売却された後、その代金が債権額を超えた部分は債務者の所有になり、不足部分は債務者の補充になる。

(9)留置権及び質権は担保された債権訴訟時効の制限を受けず、留置権又は質権が担保する債権の訴訟