我が国の輸出圧力は明らかに見える

李克強首相は今年の政府活動報告書で、新たなハイレベルな対外開放を推進し、協力・ウィンウィンの実現に力を入れていると指摘した。国際経済協力と競争構造の深刻な変化に直面し、国内経済の質の向上と効率の向上とグレードアップの差し迫った需要に順応し、対外開放を揺るぐことなく拡大し、開放の中で発展の新たな原動力を強化し、改革の新たな原動力を増やし、競争の新たな優位性を創出しなければならない。

税関の統計によると、2月の我が国の輸出入総額は1兆4300億元で、前年同期比15.7%減少した。そのうち、輸出は8218億元で、前年同期比20.6%減少した。輸入額は6123億元で、8%減少した。貿易黒字は2095億元で、43.3%縮小した。

データを見ると、外需の不振や前期の世界的な大口商品価格の低迷は、我が国の輸出に与える圧力はかなり明らかである。また、月間輸出入データに大きな変動があり、春節休暇などの要素とも一定の関係がある。世界の主要経済体の輸出入データを見渡すと、いずれも表現が弱く、多くの国がある対外貿易輸出入はさらに程度の異なるマイナス成長である。

まず、「一帯一路」建設のペースを速めなければならない。われわれは沿線諸国と地域への輸出増加を促進し、新規対外投資を強化するだけでなく、「一帯一路」建設を通じて、欧州などへの投資誘致を強化しなければならない。現代産業システムと産業チェーン、産業群の構築の発展要求に基づき、より多くの資金、技術、人材を導入して国内経済のモデルチェンジとグレードアップを加速させ、イノベーション駆動、工業4.0などの国家戦略行動を充実させる。「一帯一路」は企業の「出て行く」ために得難いチャンスをもたらし、大きな空間を広げた。私たちは広い海外空間を利用して、対外経済サービスを拡大し、中国製、中国ブランドをよりよく国際市場に進出させるために努力しなければならない。企業は積極的に「出て行く」良い経験、良いモデルを模索し、総括しなければならない。特に資金調達においては、自己調達を採用してもよく、「力を借りて力を使う」こともでき、「AIIB」、シルクロード基金などの融資を通じてファイナンス対外発展の新たな局面を開拓する。

次に、企業は革新を重視し、対外経済の優位分野で戦果を拡大し、特に「インターネット+」などの新分野を利用して新たな突破を実現するよう努めなければならない。国際生産能力協力と「外に出る」、戦略を重視し、サービスの充実に力を入れ、製造及び対外市場の企業核心競争力を強化し、海外企業との協力・ウィンウィンを深化させなければならない。

李克強首相は、外需低迷が続く厳しい情勢に直面して、多くの措置を講じて、輸出入の下落の勢いを抑制しなければならないと指摘した。彼は政策の実行と改善を加速させ、ビジネスモデルの革新を奨励し、貿易構造を最適化し、貿易の利便化を推進し、より積極的な輸入政策を実施することを提案した。

もちろん、新たなハイレベルな対外開放を推進するには、開放を拡大してエネルギーを増やし、対外貿易の発展空間を効果的に広げることが重要だ。

また、自由貿易試験区の建設レベルの向上に努めることは現在の対外貿易活動の重点である。それぞれの貿易試験区は投資貿易の利便化とビジネス環境の国際化を促進する上でより大きな突破を勝ち取り、開放改革・革新の「高地」の創設に努力しなければならない。自由貿易区は制度革新を建設の核心とし、国際投資貿易規則に適応する体制・メカニズムを確立し、新型業態と機能を積極的に育成し、第一流のビジネス環境を作り出し、開放型経済の新たな優位性を育成しなければならない。